VMN セミナー情報

開催日： 2015年4月19日（日）

＜みんなの疑問解消編＞神経リハビリテーション

講師

小笠原　茂里人先生

獣医師、ＣＣＲＰ、ＶＭＮコンサルタント

演題

神経リハビリテーション
（整形外科症例のリハビリテーションについての質問も受け付けます）

オンデマンド

Vol.01

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●いつ、リハビリテーションを開始する？
一般状態を確認、疼痛の確認、傷の確認、精神状態の確認、合併症・二次障害の確認
▶︎直ぐに始められることを、安全に始める。

Vol.02

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●いつまで続ければよい？
再評価を行う：神経学的検査など
初期評価の比較
問題の解決方法と改善の見込みを見極める
新しい目標を立て直す
飼い主の望みと理解度の確認
▶飼い主の希望と目標を達成するまで継続する。

Vol.03

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●改善がみられない場合、どうすればよい？
再評価を行う
初期評価との比較
問題の洗い出しとリハビリプログラムの見直し
回復の見極め
▶︎QOLの向上を最優先する

Vol.04

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●椎間板ヘルニアの保存療法とリハビリについて
最初の１ヶ月くらいは安静にして、激しい動きを制限し、疼痛管理を行う。
ケージレストによる関節痛、筋肉痛にも対処する。
発症２週目から知覚感覚に対するリハビリ（背中や足のマッサージなど）を優しく行う。無理には行わない。
運動療法を始めるのは発症１ヶ月以上してから。

Vol.05

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●車椅子の使用について
後肢麻痺の症例には非常に有効。
事故、擦れるような場所での皮膚炎の発生に注意する。
一人でいる時に自由に乗せない。必ず目の届く範囲で。

Vol.06

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●ハーネス・コルセットの使用について
コルセットは体幹を維持できないような症例に有効。ただし料金が高い。
ハーネスは柔らかいので体幹を維持できないことが多い。
擦れるような場所での皮膚炎に注意。
手術後早い時期での装着は体幹維持にはいいが、縫合部のケアーには注意が必要。
ハーネス、コルセット共に装着時間は最初短時間で行う。（最初は食事中の装着などが有効）
主に運動やリハビリ中に装着。あるていど回復したらなるべく外し、自分自身で体幹を鍛えさせる。

Vol.07

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●脊髄歩行について
脊髄に存在する歩行中枢パターン発生器の働きにより、脳と連動して歩行を調整している。
神経系に異常がない場合でも、歩行時や階段の昇降時に、歩行中枢パターン発生器が肢の動きを調整し、不随意歩行様に肢を動かしている。
脳と肢先の感覚神経回路が再構成して機能するまで、そして脳と歩行中枢パターン発生器の神経連結が再生するまで、脊髄歩行であれ、歩行機能をトレーニングしておくほうが、その後も回復過程で有利に働く。
歩行中枢パターン発生器がどこにあるかは組織学的にもはっきりとしてない。

●脊髄歩行動画

Vol.08

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●神経リハビリテーション
神経疾患は、治りにくい。神経は再生しないというイメージが残存している。
今までのリハビリの概念は「残存機能を維持・向上させ、QOLを高める」
現在では「神経の再生を促し、より健常時に近い生活を取り戻す」
▶︎神経再生＋神経リハビリテーション

●HAL（Hybrid Assistive Limb®）の紹介
動画１
動画２

Vol.09

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●その他の最新リハビリ分野
動画１
動画２
動画３

Vol.10

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●神経も再生
末梢神経系は再生する。
中枢神経系は再生が起きないとされてきた
　なぜ？
　１.障害部位にアストロサイトが増殖
　２.軸索進展を抑制する因子の分泌
　３.再生軸索の伸長をガイドする基底膜がない
中枢神経系の神経回路の再構成
　１.周囲の健全な軸索から側枝発芽する
　２.脱入力された標的神経細胞にシナプスを結合する
神経の再生＝軸索の再生
神経幹細胞移植で、失われた神経回路をニューロン含めて再生させる技術の研究が主体

●磁気刺激治療
動画

Vol.11

リハビリテーション科
整形外科
脳神経科

●犬への磁気刺激治療
動画

●質疑応答

動画要約（全文）

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