VMN セミナー情報
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開催日: 2010年11月7日(日) |
眼科セミナー
前眼部疾患、白内障、緑内障、眼底疾患
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Vol.1 (1)イントロダクション 1
- 眼科
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本日の眼科疾患の概要、ポイント イントロダクション1
Vol.2 (1)イントロダクション 2
- 眼科
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本日の眼科疾患の概要、ポイント イントロダクション2
Vol.3 (2)前眼部疾患 1
- 眼科
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●ドライ・アイ
早期治療を行うためのドライ・アイ検査とは何か? 涙のメニスカス(涙三角):下眼瞼縁と角膜との狭間に存在する涙の表面がつくる局面。
シルマー涙試験:無麻酔で行う基礎産生量と反射性産生量を測定する検査。1分間の涙液量。犬の正常値=12〜27mm/min。猫は変動が大きい。
Vol.4 (2)前眼部疾患 2
- 眼科
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●慢性色素性角膜炎
難治性色素性角膜炎は管理失宜を疑え。 点眼後にティッシュ・ペーパーで周囲を拭いて目表面を傷つける。眼軟膏を指で、眼表面に塗布する。シャンプーで指で眼をこする。
●慢性非潰瘍性角膜炎
血管新生と角膜混濁がステロイド点眼で改善しない場合のシクロスポリンの点眼。
角膜細胞浸潤を伴う角膜血管新生と、それに伴う角膜混濁は、ステロイド点眼とシクロスポリン点眼で改善する。
Vol.5 (2)前眼部疾患 3
- 眼科
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●穿孔性角膜潰瘍 角膜潰瘍検査と瞳孔形状の把握で予後がわかる。 ドライアイを合併した場合は予後不良である。角膜潰瘍ではフルオレセイン角膜潰瘍検査は必須である。潰瘍縁に黒い色素があれば、虹彩前癒着を示唆する。瞳孔は観察できれば、比較的予後が良い。
Vol.6 (2)前眼部疾患 4
- 眼科
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●前部ブドウ膜炎
対症療法に加えて、推測される原因に対して治療をはじめる。
対症療法としてステロイド療法を行う。ただし、角膜潰瘍、糖尿病では、ステロイド療法は禁忌である。
推測されるブドウ膜炎の原因は、反射性、感染性、外傷性、代謝性、中毒性、水晶体起因性、腫瘍性などからなる。これらの原因解明を糸口に治療を開始する。
Vol.7 (3)白内障
- 眼科
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●若年性白内障
ブドウ膜炎を合併しやすい。
水晶体物質は柔らかいので、融解吸収されやすい。比較的急激に混濁しやすい。片側であることが多いが、結果的に両側性になる。水晶体嚢が破嚢しやすい。眼内炎症を起しやすい。
●加齢(老冷性)白内障
核硬化症が潜んだ水晶体混濁を示す。
核硬化症は水晶体の中のレンズと思われる変化で、加齢変化である。核硬化症は微照法で観察される。水晶体赤道部は比較的、透明性が高い。水晶体混濁は徐々に進行する。
●トイ・プードルの白内障
白内障手術後に網膜剥離が起こりやすい。
網膜内側にも網膜剥離を起しやすい。白内障手術前に、超音波検査で網様体変性部付近に網膜を観察する必要がある。
●水晶体脱臼(前方・後方)
突出した角膜中央部混濁は水晶体前方脱臼を疑え。
水晶体が前眼房内で変化すると、水晶体前極部と角膜裏面が接触する。接触角膜後上皮(角膜内皮)は損傷を受け、バリアは破壊される。角膜後上皮の損傷は角膜への水分の流入がおこり、角膜浮腫となる。
Vol.8 (4)緑内障 1
- 眼科
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●緑内障治療薬
緑内障の治療薬に精通する
プロスタグランジンF2α誘導体:イソプロピルウノプロストン、ラタノプロスト
炭酸脱水素酵素阻害薬:ドルゾラミド、アセタゾラミド
高浸透圧利尿薬:マンニトール、グリセロール
交感神経遮断薬:β遮断薬(チモロール)、α1・β遮断薬(ニブラジオール)、α1遮断薬(ブナゾシン)
アドレナリン受容体作動薬:ジピベフリン
コリン作動薬:ピロカルピン
●柴犬の緑内障
甲状腺ホルモンは緑内障に関与するか?
甲状腺機能低下症はブドウ膜炎を誘発しやすい。緑内障と甲状腺機能ホルモンとの関係は不明である。柴犬の緑内障は甲状腺ホルモンの投与で改善する場合がある。
●ゴールデン・レトリバーの緑内障
色素性ブドウ膜炎から続発する。
色素性ブドウ膜炎は、色素沈着が水晶体前嚢で起こる。虹彩後癒着を起しやすい。色素性ブドウ膜炎から続発する。色素性ブドウ膜炎から続発した緑内障は、抗炎症処置で眼圧コントロールがしやすい。
●コッカー・スパニエルの緑内障
外耳炎、ドライアイを合併は管理しにくい。
緑内障症例では、外耳炎、ドライ・アイを合併していることが多い。外耳炎との合併は、赤眼のコントロールが難しい。ドライ・アイとの合併は、角膜潰瘍になりやすい。合併症の治療を怠らない。
Vol.9 (4)緑内障 2
- 眼科
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●視野検査
犬の緑内障に視野狭窄はあるの?
人の緑内障での視野障害は視野狭窄(視野が狭くなる)から症状がはじまり、失明に至る。人での視野狭窄に対する評価方法は視野計で行うが、犬では視野が240〜300度と言われるが視野計がない。
犬の視軸・視野を測定する専用分度器で調べることができる。但し、固視(凝視)が見いだせない症例は測定できない。
犬の緑内障と視野検査
犬の緑内障では赤眼や急性視覚障害といった飼主の他覚的所見異常で気がつくことが多い。緑内障の診断はもっぱら、眼圧測定によってなされる。緑内障における視野検査は犬で実施されていない。
犬の市や検計の限界及び問題
眼球の水平方向に対する視野のみを計測する。検査光に対して無関心な症例では検査不能である。検査者によって視覚判定に違いがある。検査眼に対する側眼の反応は検査結果に影響を与えてないか?犬以外の動物に適用できるのか?
Vol.10 (5)眼底疾患
- 眼科
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●視細胞障害を示す網膜変性
瞳孔の対光反射が正常を示す症例は、メラン100による対光反射試験で視細胞機能を調べることができる。
光を感受できる細胞が視細胞(胚体細胞および錐体細胞)ばかりでなく、神経節細胞の一部にも存在する。この神経節細胞はメラノプシン(melanopsin)と呼ばれる観光色素を持つ。メラノプシン含有神経節細胞は強い青色光を感受して、中脳を介したサーカディアン・リズムや瞳孔の対光反射に関与することが知られている。
●視覚機能評価
瞳孔の対光反射、眩目試験(メナース試験)、威嚇試験の三点セットが必要だ。
瞳孔の対光反射:網膜、視神経、視交叉、視索、動眼神経、短毛様体神経節、短毛様体神経、虹彩の機能を見る。
眩目試験:網膜、視神経、顔面神経核、顔面神経、眼球を動かす筋肉の機能を見る。
威嚇試験:網膜、視神経、視交叉、外側膝状体核、後頭葉視覚野、大脳皮質運動野、顔面神経核、顔面神経、眼球を動かす筋肉の機能を見る。
●眼底像の記録
眼底スケッチに匹敵するクリア・ビューの眼底像。
眼底像は視神経乳頭径を眼底上の長さの単位としている。通常の犬の眼底写真は3〜5乳頭径の範囲で撮影される。
隅なく眼底像を記録するためには、7乳頭径以上の観察が必要となる。スケッチはそのツールとして大切である。
眼底スケッチに匹敵する眼底像を簡単に得るカメラ(クリア・ビュー)が発売されている。しかし、眼底辺縁部の撮影は困難である。
眼底観察技術(倒像検査法)の習得は依然、必要である。
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