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VMN セミナー情報

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開催日: 2010年6月14日(月)

超音波骨メス使用のキアリ様奇形(大槽減圧術+第一頸椎背側椎弓切除術)

症例名 : キアリ様奇形
部位 : 後頭骨
術式 : 大槽減圧術
使用機材 : 超音波骨メス
動物種 : キャバリアキングチャールズ スパニエル(メス)7歳齢

講師

南 毅生
獣医師 獣医学博士

演題

超音波骨メス使用のキアリ様奇形(大槽減圧術+第一頸椎背側椎弓切除術)

オンデマンド

  • 整形外科
  • 一般外科/麻酔科

キャバリア・キングチャールズ・スパニエイル
1.症例説明
小脳がヘルニアを起こし、脳脊髄液がうまく流れなくなり脊髄空洞症を起こす。
後頭骨、第一頸椎の一部を切削する。
症状は起立困難。首をよくかくなどがみられる。
2.手術開始
大後頭骨拡大術を行う。皮膚切開は後頭骨〜頸椎1番、2番に向かう正中。
第一頸椎に近い場所は通常の電気メスは避ける。
複数のゲルピー開創器を持ちいて術野を確保するとよい。
3.後頭骨切削
ドリルで穴を開けるが、この部分お骨は薄いので注意する。
4.超音波骨メス(ソノペット)による骨切削
下に重要な臓器がある場合に便利。
正中から前後左右対象に穴を広げることが重要。
ケリソンロンジュールを用いて尾側方向へ穴を広げる。
5.第一頸椎切削
全て取る必要はなく前方部分、半分ほどのみでよい。
超音波骨メス(ソノペット)は水を噴出しながら吸引も行ってくれるので術野は水だらけにはならない。
6.部位の止血
硬膜からの出血は神経専用のバイポーラで止血する。
小さな血管は生理食塩水などにより止血する。
7.通常縫合
十分な拡大術を行ったら皮下脂肪を置き、繊維組織などの増殖を予防する。
術後3日間はデキサメサゾンの投与を行い、あとは抗生物質以外の治療は行わない。
早ければ術後1週間ほどで、正常な歩行と神経状態に戻る。

動画要約(全文)

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