VMN セミナー情報
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開催日: 2014年7月15日(火) |
整形外科セミナー2014
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- 関節疾患放射線画像診断の基礎1(ご講演資料)ダウンロードする(3.9 MB)
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関節疾患放射線画像診断の基礎1 Vol.1
- 整形外科
- 整形外科
クオリティーの高いレントゲン画像を撮影することが第1原則。
関節疾患の診断を行う場合、レントゲン撮影は少なくとも2方向から撮影することが第2原則。
整形外科疾患を疑っていても骨や関節を見る前にまず軟部組織を確認することが第3原則。
骨折を評価する場合は両方の関節をレントゲン内に入れるほうがよいが、ケースバイケース。
関節疾患を診断する場合は、その関節を中心にしてレントゲンを撮影したほうが良い。
関節疾患放射線画像診断の基礎1 Vol.2
- 整形外科
- 整形外科
●肘関節
肘関節の読影ポイント。
よく起こる重要な病気をまず読影できるようにする。
臨床所見、身体検査所見、レントゲン所見を合わせて診断する。
小型犬の肘関節の疾患は比較的少ない。
大型犬の肘関節では異形成・形成異常が多く見られる。特に内側鉤状突起、肘突起の障害が多い。
OCDが起こっていないか確認する。
関節疾患放射線画像診断の基礎1 Vol.3
- 整形外科
- 整形外科
●肘関節正常像
関節周囲が奇麗で、骨棘などが見られない。●肘関節DJDの典型的な所見
肘関節の形成異常は若い大型犬に起こりやすい。●放射線検査:FCP
最も多いのは肘関節形成異常。
単純レントゲン検査では診断困難。CTにより確定診断できるが、ない場合は臨床的な診断アプローチしかない。
鉤状突起に異常があれば二次的にレントゲン所見に異常があるのでそれらも参考にする。
関節疾患放射線画像診断の基礎1 Vol.4
- 整形外科
- 整形外科
●UAP、OCD
UAPの診断はレントゲン所見で可能。
肘は内側に異常が見られることが多い。
OCDでは通常滑らかな内側に欠損像が見える。
人気大型犬種の成長期には肘関節疾患が多く見られる。
成長期の大型犬で肘痛などがあれば側方向のレントゲンでUAPがないか確認し、前後方向でOCDを確認、これらがなければFCPが強く疑われる。
あとは汎乙炎の所見がないかを確認することも重要。
関節疾患放射線画像診断の基礎1 Vol.5
- 整形外科
- 整形外科
●膝関節●膝蓋骨脱臼
診断はほとんど臨床所見と身体検査所見で行えるので、レントゲンは必要ないが、後肢全体を見るためには必要。
レントゲンでは肘と同じで骨や関節を見る前に軟部組織を見る。
膝蓋骨脱臼は単に膝蓋骨が脱臼しているというだけでなく後肢全体に影響があることを忘れてはならない。
きちんとした保定でレントゲンを撮影することを心がける必要がある。
膝蓋骨脱臼の場合は股関節も異常がないか確認する必要がある。
膝蓋骨脱臼はダイナミックな疾患なのでレントゲンだけで深読みしないことも重要。
関節疾患放射線画像診断の基礎1 Vol.6
- 整形外科
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膝蓋骨脱臼の場合は膝に関節液が溜まらない。前十字靭帯断裂では溜まる。●膝関節 前十字靭帯症
最もレントゲンが診断に有用なのは前十字靭帯症。
ドロワーサインは前十字靭帯症の50%にしか出ない。
関節内に関節液の貯留があるかを見極める。
慢性化すると骨棘所見が得られる。
前後方向でも外側に骨棘所見が認められて来る。
内側の内部組織が肥厚して固くなって来る。●腫瘍、多発性免疫介在性関節炎
骨肉腫、滑膜肉腫、多発性免疫介在性関節炎を前十字靭帯症と間違えないように。
関節疾患放射線画像診断の基礎1 Vol.7
- 整形外科
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●OCD 離断性骨軟骨症
どうやって前十字靭帯症と鑑別するか?レントゲンとOCDは大型犬の成長期に主に見られ、十字靭帯症は主に成犬に見られる。●膝関節 前十字靭帯症
まず、関節液の貯留を確認すること。
前十字靭帯症では慢性化すると骨棘形成が認められる。
症例によっては前後方向の亜脱臼を確認できる。こういう症例はドロワーサインが見られる。
ストレスビューでレントゲンを撮影することもある。
小型犬でも特にチワワなどに多いので、パテラだけだと思い込んではいけない。
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