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開催日: 2014年6月29日(日)

<みんなの疑問解消編>外科(軟部外科、腫瘍外科)

講師

廉澤 剛先生
酪農学園大学 伴侶動物外科学II 教授

演題

外科(軟部外科、腫瘍外科)

オンデマンド

Vol.1
  • 一般外科/麻酔科

●質問:口腔腫瘍の時の出血の問題
口腔粘膜は非常に血流に富んでいる。
顎骨内の大きな血管
下顎:下顎歯槽動脈、上顎:眼窩下動脈
あまり電気メスやレーザーメスを使わないとされているが、使用している。そのままでは癒合しないので必ずデブリードマンする。●電気メスによる切開
硬口蓋もかなり出血するので出血点はバイポーラで止血する。●縫合前に辺縁切除
縫合前に必ずデブリードマンする。
電気メスによる切除の欠点はサージカルマージンが判り難くなること。

Vol.2
  • 一般外科/麻酔科

●顎骨切開による出血
骨ノミ、骨鋸、ダイアモンドカッター、ラウンドバー●骨ノミ
安価で敏速だが、出血が最も多い。途中で止血することができない。細かい操作は難しい。●骨鋸
敏速で出血量は少ないが、高価で直線的なのが欠点。●ダイアモンドカッター
安価で早いが、直線的。出血はまあまあする。カッターの半径しか切れないので骨の大きさに注意。●ラウンドバー
安価で曲線に対応できる。出血は少ないが、時間がかかり幅を取る。腫瘍があればバラまいてしまう。サージカルマージンが微妙な場合判りづらくなる。●眼窩の骨のラウンドバーによる切開

Vol.3
  • 一般外科/麻酔科

●下顎の血管
下歯槽動脈●顎動脈と下歯槽動脈の走向●下歯槽動脈の結紮・離断
全体を切除する時には神経と共に結紮・離断する。●下顎体を切断(動画あり)
小型犬や猫ではボーンワックスを使用することもある。●ラウンドバーで下顎管を開ける ●下顎管内の下歯槽動脈を処理
ある程度皮質骨をラウンドバーなどで切って、折るという方法もあり。それで血管と神経を処理する。

Vol.4
  • 一般外科/麻酔科

●上顎の血管
顎動脈から口蓋動脈、眼窩下動脈が出ているので前もって処理できれば出血が少ない。●顎動脈の走向
あまり根本で結紮すると眼や脳に影響があるので注意。●顎動脈周囲の解剖ー下顎骨●顎動脈へのアプローチ
1.咬筋を剥離して頬骨を部分切除
2.頬骨腺を尾側へ牽引
3.顎動脈を眼窩下神経ごと結紮●咬筋を剥離した頬骨を部分切除●頬骨腺を尾側に牽引●上顎骨尾側部分切除後
顎動脈を処理したあとに骨を切除すれば出血が少ない。●眼窩下孔を横断する場合
ラウンドバーで眼窩下孔を開ける●眼窩下動脈の処理●下顎骨片側全切除術●口角の縫合

Vol.5
  • 一般外科/麻酔科

●事前質問と解答
猫の尿管に対してはマイクロサージェリーの準備をしておくことがいいかと思う。●膀胱全切除
多発、膀胱三角を巻き込む場合に膀胱全体を切除●膀胱癌の拡大切除の試み
膀胱全摘+尿管―尿道吻合
雄の場合結構な確率で前立腺尿道に入っていて膀胱全摘しても残すことがあった。

Vol.6
  • 一般外科/麻酔科

●膀胱全摘―尿管の離断
尿管の断端に注意する。●膀胱全摘―尿管の統合
尿管同士を2本合わせて尿道と吻合する。
先に糸をかけておいて吻合すると楽。●術後3ヶ月目のX線尿路造影写真
尿管・腎盂の拡張例●尿水圧の測定●尿道内圧●質問と解答
吻合に使う糸は? 酪農ではPDS●尿管―尿道吻合部●尿管の拡張と蛇行●腎盂の拡張●膀胱全摘
尿漏れは紙おむつで対処可能―QOLの低下は小さい。
尿水圧の上昇―尿道括約筋が機能

Vol.7
  • 一般外科/麻酔科

●膀胱癌の拡大切除の試み
最近は陰茎尿道まで切除する。尿道まで取ったら雄は包皮に、雌は膣に吻合する。●尿路造影像●膀胱―尿道全摘(雄)●尿管を腹壁に開口●尿管と包皮粘膜の吻合
最初は尿管の中にカテーテルを入れていたが、尿道炎の関係から入れないほうがいいようだ。●摘出検体●膀胱〜前立腺尿道●下部尿道●尿路造影(膣―尿道造影、雌)
膣―尿道造影は透視がないとなかなか難しい。●膀胱―尿道全摘(雌)
できるだけ奥で尿道を外す。●尿管と膣の吻合
尿道が小さい場合は縦切開して開口部を広げて吻合するといい。●摘出検体●膀胱と尿道の摘出
膀胱癌の根治的切除術を高め得る究極の方法
尿漏れは紙おむつで対処可能―QOLの低下は小さい。
尿道がないため、尿管の感染が生じやすい? 特に雄に起こりやすい。●生存率曲線

Vol.8
  • 一般外科/麻酔科

●質疑応答

Vol.9
  • 一般外科/麻酔科

●トセラニブ
犬の肥満細胞腫の治療薬として開発。
トセラニブは標的が多くなるので副作用がある。
その他の腫瘍でも効果が期待できる。●副作用
嘔吐、下痢、消化管出血、食欲不振●固形腫瘍におけるトセラニブの生物学的活性
74%で臨床的有用性を認めた。●酪農学園大学附属動物病院でトセラニブが効果を認めた腫瘍
イマニチブ耐性肥満細胞種、肛門嚢腺癌、肺癌、乳癌など●肛門嚢腺癌の肺転移●肺切除後の転移●頬骨の骨肉腫切除後の転移●副作用
脱色素●副作用?―消化管潰瘍・裂孔●今後のトセラニブの展開
従来の抗がん剤と異なる副作用の発現
効果的な対応策

Vol.10
  • 一般外科/麻酔科

●質疑応答

Vol.11
  • 一般外科/麻酔科

●断脚術●前肢断脚に関連する筋肉
個人的には肩甲骨と体幹で断脚することが多い。
義足の発達次第では今後考える余地はあるのかもしれない。●後肢を温存した骨盤半切除術●CT検査●手術計画●術後の経過

Vol.12
  • 一般外科/麻酔科

●質疑応答

動画要約(全文)

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