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VMN セミナー情報

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開催日: 2015年2月1日(日)

<みんなの疑問解消編>
「エキゾチックあるある質問解答コーナー」

講師

霍野 晋吉先生
Exotic Pet Clinic

演題

●カメってどうやって甲羅開いて手術するの?
●ウーパールーパーやカエルの投薬はどうするの?
●ハムスターの骨折の対応はどうするの?
●ウサギの前庭症状の原因はどうやってしらべるの?
●フェレットのインスリノーマの診断と治療はどう
 するの?
これらに加えてお聞きになりたいご質問を是非あげてください。

関連ハンドアウト(参考資料)

オンデマンド

Vol.01
  • エキゾチック科

Q.ハムスターの骨折の対応
ハムスターの骨折原因の多くは金網ケージに四肢を挟むことで起こる。
多くが後肢で前肢は稀。
●開放骨折・自咬
●骨折への対応
ケージレスト、外固定、内固定、断脚
前肢はピンニングできない。
●外固定
数週間しても骨の癒合にはならないケースが多い。
齧る個体に関してはエリサベズカラー
●ケージレスト
狭い平屋のケージでしばらく飼育
不動かは困難
●後肢の骨折
下腿骨は外固定、ケージレスト、ピンイングなどが可能。
大腿はケージレストで一般的に治癒可能。

Vol.02
  • エキゾチック科

●ピンニング手術
21G〜23Gの注射針を用いる。
●ゴールデンハムスターのピンニング手術
●ピンイング手術
ピンを入れる力で骨が割れることがある。その場合はワイヤーの代わりに吸収糸で寄せる。
筋肉は皮下織も含めてタイトに縫う。
シングルピンのピンニングだけがベストだと考える。ワイヤーやクロスピンを入れると自咬することが多い。
●ドワーフハムスターの脛腓骨骨折
断脚がベスト?
●脱臼
●顔面骨骨折
指示療法
●脊椎骨折
●脊椎固定術
予後は神経症状に比例
●ハムスターの骨折の対応のまとめ
脛腓骨骨折は断脚かピンニング手術
ただし、ドワーフ系のハムスターでは断脚がベスト
ケージレストは運次第

Vol.03
  • エキゾチック科

Q.ウサギの前庭疾患のアプローチ
中枢がやられていると致命的、内耳や中耳なら回復可能。
神経学的検査と画像診断により診断する。
●前庭疾患の神経学的検査
ウサギは耳の違和感は重篤にならないとみられない。鼓膜は確認できない。
眼振で末梢なら水平だが、中枢は水平と垂直眼振が見られる。
脳神経の異常では内耳神経、顔面神経だが、中枢だと複数の神経が犯され意識障害が出る。
●内耳神経、顔面神経
●捻転斜頸
首の傾き角度は重症度とは関係ない。
●症例1

Vol.04
  • エキゾチック科

●内耳・中耳炎
●内耳・中耳炎のX線画像
●鼓室胞切開術
●微胞子虫症
エンセファリトゾーン
最終感染部位は脳、水晶体、腎臓
●エンセファリトゾーン症の抗体検査
ペットのウサギの50~80%程度が感染かと言われている。
生前の確定診断は難しい。
●前庭疾患への対応
意識障害がるなら全身を精査する必要がある。
やはり最終的にはMRIか?
ぶっちゃけ治療(抗生剤、抗炎症容量のステロイド、抗原虫剤フェンベンダゾール)
●症例2
赤べこ症状
●症例のMR画像
●症例の経過
●ウサギの前庭疾患の対応のまとめ
前庭疾患の確定診断はCT/MRI検査
垂直眼振と意識障害があれば中枢疾患を疑う
神経症状があればエンセファリトゾーンは常に疑う
末梢が疑われるようであれば、ぶっちゃけ治療。だめならグリセオールという選択もある。

Vol.05
  • エキゾチック科

Q.フェレットのインスリノーマの診断と治療
4歳以降に多発。多発性、浸潤性
画像診断での診断は難しい
肉眼でも見分けられないことも多い。
●フェレットのインスリノーマ
病状には個体差がある。
●診断
特定的な症状(Whippleの三徴)で診断する
 1. 空腹時の定型的低血糖発作の出現
 2. 空腹時血糖値が60~70mg/dl以下(人は50mg/dl以下)
 3. ブドウ糖投与で症状が速やかに回復
確定診断は病理組織学的検査。
●治療
犬猫と同じ。予後は様々
●外科手術
賛否両論
●超音波画像・CT画像
●肉眼解剖画像・病理組織診断
●超音波画像・CT画像
膵島細胞がん
●フェレットのインスリノーマの診断と治療のまとめ
臨床的診断はWhippleの三徴候
確定診断は外科手術による病理組織学的検査
外科手術による治療を希望する場合にはCT検査が理想

Vol.06
  • エキゾチック科

Q.エキゾチックアニマルの心エコー
フェレット・ウサギ・ハムスターには心疾患が多い。
臨床症状と心臓検査(心電図、画像診断)で診断。
麻酔は禁忌
●フェレットの心臓の超音波検査
●フェレットの心臓超音波検査画像
フェレットはAR(大動脈弁閉鎖不全)をみんなもっている。
MRや肥大型心筋症の動画
心尖部の四腔断面像は描出しにくい。
フェレットバイトを舐めさせながら検査するといい?

Vol.07
  • エキゾチック科

●ウサギの心臓の超音波検査
場合によってはストレスを避けるためん立位でのみ描出もある。
●ウサギの心臓の超音波検査データ
●ウサギの心臓の超音波画像
心室中隔欠損症など
●ハムスターの心臓の超音波検査
ドワーフ系は特に難しい。
●左室拡大の超音波像(Mモード)
左房の血栓症
●エキゾチックアニマルの心エコー手技のまとめ
高機能のエコーで、無麻酔で、短時間で検査する。
たくさんの画像を短時間で録画し、あとで解析する。
●質疑応答
Q.心電図はつけてますか?
A.できるだけつけたいが症例は限られる。

Vol.08
  • エキゾチック科

Q.エキゾチックアニマルのエリザベスカラーのこつ
エリザベスカラーの問題はストレスとQOLの低下
鳥用の既製品のエリザベスカラーが市販されている。
クリアーファイルなどから自作することもある。
カラーまけ、カラー破壊をする動物もいる。
特にラブバードはカラーを壊すことが多い。週2回ほど定期的に嘴のカットを行う。
カラー作成のポイントは餌が食べられるか? 水が飲めるか? 動けるか?
カラーに慣れるまでは個体によりかなり時間がかかることがる。

Vol.09
  • エキゾチック科

ウサギはカラーをすると食糞ができなくなることがあるので注意。
ゴム製のカラーもある。
フェレット、プレーリードックなどの筒状胴体の動物は胴輪を装着してそこにカラーをつける。
ゴールデンハムスターもカラーが装着し辛い。カラーと皮膚を縫ったり、歯を切除したいする。
猿もカラーを外すので、ボクシンググルーブ状のものを使うことおある。
装着後の状態確認は絶対に忘れないこと。
●質疑応答
Q.ウサギの便は潰したり、ペースト状にすると効果がないのでは?
A.口元に持って行き噛まずに飲み込むウサギには給与。便を潰したりするのなら豆科の植物やビタミン剤を与えるほうがいい。

Vol.10
  • エキゾチック科

Q.亀の甲羅はどうやって開けて手術するの?
●亀の甲羅手術
適応は膀胱結石の摘出、消化管内の異物、卵巣・卵管の摘出
●麻酔導入・消毒
atropineとketamineをよく使う。ketamineは容量依存性。
注射麻酔はあまり使わない。イソフルレンを用いる。
●開甲(プレカット)
鎮静後、おおよそカットする。切った甲羅を蓋のようにできるよう斜めにカット
●麻酔導入・気管挿管
小さな亀は栄養チューブ、中型〜大型は犬猫用の気管チューブを用いる。
●開甲
この字状にカットする。
大腿骨に骨髄留置をする。
本の太い腹側静脈の間の腹膜を切開する。
●頸静脈留置
なかなか探しにくい。

Vol.11
  • エキゾチック科

●膀胱切開結石摘出術
●卵巣/卵管摘出術
●閉腹
●閉甲
ドリルで穴を開けてプレートとネジで止める。
●術後
テーピングやドレープをする。
食道カテーテルを入れる。
●術創
●開甲手術(膀胱切開結石摘出術)動画
●術後6週
若ければ甲羅の治癒も早い。
●エポキシ樹脂による開甲処置
成長期の亀には注意がひつよう。今は使うことはない。
●亀の開甲手術のまとめ
甲羅も生体組織であるため、血行を考えて切る。
幼体の甲羅開甲の金属装着はできる限り早めに外す。
開甲したら、あとは哺乳類と同じ。

Vol.12
  • エキゾチック科

Q.ウーパールーパーやカエルの検査はどうするの?
●両生類の投薬
経口投与、注射投与(難しい)
●両生類
陸場の水場が必要。皮膚から薬物が吸収できる。
●両生類の皮膚
●両生類の皮膚の水分吸収
●アマガエルの水分吸収
脱水状態にすると5〜7倍水分を吸収する。
ペルビックパッチを利用するとカエルは静脈点滴と同じような効果が期待できる。
●経皮投与(薬浴)
●Red Leg(赤肢病)
水質、輸送などによる免疫低下が原因。
カエルは重度の炎症が皮膚に起こると呼吸困難で死亡する。
治療は水質管理と抗生物質

Vol.13
  • エキゾチック科

●両生類の抗生物質治療
薬容量マニュアルには薬浴容量が掲載してある。
●観賞魚用の感染症治療薬
グルーンFリキッド、ヒコサンZ、サンエース、グリーンFゴールドリキッドなどを使う。
●浮腫ー腹水症候群/浮上病(ふじょうびょう)
治療はまず環境を整える。両生類用の生理食塩水やリンゲル液を用いる。
両生類の浸透圧は0.65なので、普通のものを0.7に調整する。500mlに214mlの精製水を混ぜる。
●塩水浴
食塩10~25g/水1L 5〜30分

Vol.14
  • エキゾチック科

●症例 アホロートル
●症例の画像診断
●治療方針
●両生類の経皮麻酔
MS222(魚用麻酔薬:入手困難?)
●アホロートルの去勢手術(動画)
●Holtfreter's solution
●精巣の病理組織像
●考察
●両生類の投薬のまとめ
感染症が多いので、両生類用のリンゲルと抗生物質治療が大半
でいるだけダメージを与えない投薬を考える

動画要約(全文)

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