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開催日: 2013年2月13日(水)

神経科セミナー 2013 / 第22回 神経科セミナー

講師

Simon R. Platt BVM & S MRCVS,
Dipl. ACVIM (Neurology), Dipl. ECVN Professor Neurology Service Department of Small Animal Medicine & Surgery College of Veterinary Medicine University of Georgia

関連ハンドアウト(参考資料)

オンデマンド

脳疾患-症例ビデオ Vol.1
  • 脳神経科

●神経学症例へのアプローチ
シグナルメント、現在の主訴、病歴、身体検査、神経学的検査、病変の位置決め、鑑別診断、診断プラン、治療プラン、予後、コミュニケーション

脳疾患-症例ビデオ Vol.2
  • 脳神経科

まず犬を歩かせて観察することが重要。
旋回をする犬の病変は必ず頭蓋内にある。

脳疾患-症例ビデオ Vol.3
  • 脳神経科

●鑑別診断
血管性:急性発症、左右非対称性、進行しない
炎症性:一般的に急性発症はしない、左右非対称性、通常進行性
外傷/中毒:中毒は通常左右対称性
奇形:先天性
代謝性:左右対称性、急性発症は稀(急性は低血糖など)
特発性:特発性で旋回をおこすものはない
腫瘍性:急性発症は稀
変性性:純血種の若齢
※ここでは血管性が一番考えられるが、炎症性や腫瘍性も否定できない。
脳の病態を疑う場合にはCTやMRIが理想的。その他CSF。高齢なので一般検査等も行う。

脳疾患-症例ビデオ Vol.4
  • 脳神経科

脳卒中の半分は原因が見つからない。その他は高血圧、腎疾患、内分泌疾患、心臓病、腫瘍、凝固異常などが認められる。
治療は支持療法と特異的治療
脳卒中の再発率は30%。基礎疾患がある場合は予後がよくないが2ヶ月以内に正常の80%程度まで回復。

脳疾患-症例ビデオ Vol.5
  • 脳神経科

痙攣発作をおこすと言うことは頭蓋内に病変あり。
若い犬である。●鑑別診断
血管性:急性発症、左右非対称性、進行しない、若い動物にはあまり起こらない
炎症性:一般的に急性発症はしない、左右非対称性、通常進行性、若齢では起こる。細菌、ウイルス、寄生虫なども考える
外傷/中毒:中毒は通常左右対称性、1ヶ月などの時間軸で悪くなる事はあまり考えられない。
奇形:先天性。可能性はある(水頭症など)
代謝性:左右対称性、急性発症は稀(急性は低血糖など)。可能性はある(肝性脳症や低血糖)
特発性:特発性で旋回をおこすものはない。
腫瘍性:急性発症は稀。若齢は稀。
変性性:純血種の若齢。貯蔵病が疑われるが、純血種ではない。

脳疾患-症例ビデオ Vol.6
  • 脳神経科

炎症性、奇形性、代謝性の疾患を疑い検査を組み立てる
一般血液検査など、感染を疑いCPRなど。その他画像診断。CSF。
大脳の超音波画像診断 ●水頭症
治療の第一選択は内科療法(プレドニゾン、フロセミド、オメプラゾール)
内科療法がうまくいかなければ外科手術でVPシャント
クライアントと十分に予後・合併症について話し合う。総合的には手術では70%の改善。 ●病理学 ●質問

脳疾患-症例ビデオ Vol.7
  • 脳神経科

旋回をする犬の病変は必ず頭蓋内にある。
進行性の病態がある。

脳疾患-症例ビデオ Vol.8
  • 脳神経科

●鑑別診断
血管性:急性発症、左右非対称性、進行しないため考えられない
炎症性:進行性で非対称性であることが多い。
外傷/中毒:中毒は通常左右対称性、長期の時間軸で悪くなる事はあまり考えられない。外傷も病歴から否定
奇形:先天性。考えづらい(水頭症など)
代謝性:左右対称性のため可能性は低い
特発性:特発性で旋回をおこすものはない。
腫瘍性:可能性はある
変性性:純血種の若齢。考えづらい ●診断検査
各種血液検査
胸腹部レントゲン検査(頭蓋内に腫瘍がある場合、約30%に胸腹部にも腫瘍があるため)、CT、MRI
感染系の検査、CSF検査 ●CSF検査結果 ●MRI検査結果
腫瘍であれば通常腫瘤状であることが多いが....

脳疾患-症例ビデオ Vol.9
  • 脳神経科

●診断は???????
追加検査が必要、血液、尿、CSF培養、脳のバイオプシー(脳の減圧を同時に行う)
結果 - 肉芽細胞腫瘍 ●治療
コルチコステロイド?手術?放射線療法?
手術であれば、ほぼ12ヶ月程良好な結果を得られる(3ヶ月から3年程とばらつきはある)
放射線療法単独であれば外科手術と同じ程度の結果を得られる。
約1年ほど髄膜腫の場合、手術と放射線療法でかなり良好な結果が得られる。良好にQOLを2年程えられる。 ●予後
非常に多くの因子により左右される
髄膜腫はグリオーマよりも予後は良いが、脳バイオプシーまでして確定診断に至ることが少ない。
治療費の問題もある。 ●質問

脳疾患-症例ビデオ Vol.11
  • 脳神経科

●鑑別診断
限局性の病変部位ではない。
びまん性または多病巣性が考えられる
血管性:限局性病巣なのであてはまらない
炎症性:びまん性、多病巣性なこともあるが、発症が急性なので可能性は低い
外傷/中毒:外傷の可能性はあるが、ほとんど限局性。中毒は可能性がある。
奇形:先天性。考えづらい(水頭症など)
代謝性:左右対称性、びまん性の症状を示すので可能性あり。
特発性:可能性は低い。特発性振戦があるが、稀で外部刺激により悪化しない。
腫瘍性:可能性はあるが、びまん性の症状を呈することはあまりない。
変性性:純血種の若齢。考えづらい ●診断検査
各種血液検査、胸部腹部画像診断検査、感染症パネル
CSF、CT、MRIはこの時点では必要ではない。

脳疾患-症例ビデオ Vol.12
  • 脳神経科

犬はカビのはえた食べ物の感受性が高い、ソフトチーズからの毒性を受けやすい。
マイコトキシンにより振戦が起こり、外からの刺激に反応しやすい。
特異的な治療法はないので、対症療法、支持療法を行う。
輸液、ジアゼパム、メトカルバモール、アセプロマジン
注意点は痙攣発作、高体温に注意して、静かな場所でケアーすること。

脳疾患-症例ビデオ Vol.13
  • 脳神経科

旋回するので限局的な脳の損傷が考えられる。
頭部外傷で一番注目するのは精神状態と対光反射(対光反射と瞳孔反射が正常なら様子を見る)
外傷が疑われる場合の検査は慎重に

脳疾患-症例ビデオ Vol.14
  • 脳神経科

●鑑別診断
頭部外傷が最も疑われる ●診断手順
頭部外傷の場合、体全体を見て行く必要がある。
頭部レントゲン検査、CT、MRI

脳疾患-症例ビデオ Vol.15
  • 脳神経科

頭部外傷に対する治療は非常にシンプル。輸液、酸素供給はすべての患者に行う主たる治療法。
対光反射や縮瞳であれば、高張性、コロイドの輸液剤を用いる。
昏睡の状態、散瞳し、対光反射がなければ予後はきわめて悪い。
輸液に反応が悪ければマンニトールを用いる。0.5〜1g/kgを15分かけて投与し、4〜6時間毎に繰り返す。
その他、疼痛緩和として部分的オピオイド。鎮静をおこなう。 ●質問

脳疾患-症例ビデオ Vol.16
  • 脳神経科

第3脳神経に問題あり?

脳疾患-症例ビデオ Vol.17
  • 脳神経科

●瞳孔不同症
鑑別は血管性、炎症性、腫瘍、チアミン欠乏
海綿静脈洞症候群 ●診断検査
各種血液検査、レントゲン検査、CTやMRI、CSF検査
第3、第5脳神経は抹消頭蓋内腫瘍が最も起こりやすい位置。進行は遅いが放射線療法にも反応しない。 ●質問

脳疾患-症例ビデオ Vol.18
  • 脳神経科

両側の第5脳神経に異常?
各種血液検査、胸部腹部レントゲン検査、CSFとMRI
免疫介在性が最も考えられる。特発性と免疫介在性を区別する。

脳疾患-症例ビデオ Vol.19
  • 脳神経科

ステロイド
支持療法が必要。栄養学的と理学療法。4〜8週かかる。 ●質問

脳疾患-症例ビデオ Vol.20
  • 脳神経科

脳神経学検査で複数の異常があるので頭蓋内に異常があることが示唆される。
各種血液検査、胸部腹部レントゲン、抗体価、CSF、MRI
診断は脳神経の真菌感染症

動画要約(全文)

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