VMN セミナー情報
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開催日: 2012年12月16日(日) |
麻酔学セミナー 軽度の処置に対する鎮静と化学的保定 / 不動化
講師
演題
「軽度の処置に対する鎮静と化学的保定/不動化」
Sedation and Chemical Restraint for Minor Procedures
関連ハンドアウト(参考資料)
オンデマンド
Vol.1
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●鎮静/トランキライゼーション
動物は静かにしているが覚醒できる状態。生理的変化は起こるが、気道のコントロールは維持できる。 ●化学的保定
こちらは気道の維持ができなくなる可能性があり、鎮静よりも強い。 ●薬剤の特徴
その特徴、持続時間などがよく分かっていて、滴定可能な作用のあるもの、反応を予測できるものを用いる。
目的の処置に必要なレベルを選べる薬剤を用いる。
フェノチアジン系、ベンゾジアゼピン系、αー2作動薬
Vol.2
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●アセプロマジン
0.01〜0.05mg/kg、IV/SC/IM
高用量で経口投与できる。犬には鎮静効果、猫にはより高用量が必要。
IVでは5分くらいで効果が発現するが、皮下等ではもっと時間がかかる。作用時間は予測不能。
他の薬剤と組み合わせて用量を下げれる。血圧を下げる。鎮痛効果はない。
拮抗させることができる。 ●ジアゼパム
IVのみの投与を推奨。その他の投与経路は効果が不安定。IMは疼痛がある。 ●ミダゾラム
どのルートでも投与可能。
ベンゾジアゼピン系は単独で使用するよりもコンビネーションで用いる。心血管系への安全性が高い。
最も信頼できる鎮静作用を得られる。用量依存性で鎮痛、鎮静および筋弛緩作用を得れるが、心血管系へ最も影響するので注意。
攻撃性のある動物または非常に深い鎮静が必要な時に適している。
オピオイドとのコンビネーションでさらに効果的。
健康な若い患者に用いることを勧める。
拮抗薬がある。
αー2作動薬の徐脈性不整脈にはアトロピンは推奨されない。
Vol.3
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●オピオイド
多くの選択肢があり、大半の犬に鎮静作用がある。一部の猫にも鎮静作用がある。
鎮痛作用は犬猫にある。
心血管系への安全性は高いが、ヒスタミン放出を生じる時もある。呼吸抑制やパンティングが生じることもある。 ●オピオイドの鎮静の強さ
ブトルファノール、ブプレノルフィンは鎮痛作用が他より劣る。 ●ケタミン
2-5mg/kg、IM,SC
鎮静剤を増強する目的で用いる。 ●他の薬剤
テラゾールは同様に使用できる。気難しい患者を正確に科学的保定したい場合に有効。
犬猫では3-5mg/kg IM,SC、あるいは1mg/kg IV
ケタミンとテラゾールはプロポフォールやチオペンタールよりも心血管系および呼吸器系への抑制が少ない。
肥大型心筋症の猫には禁忌。拮抗できない。腎疾患の猫では特に作用時間が延長。 ●プロポフォール
滴定静脈内投与では鎮静から全身麻酔までの効果が得られるが、挿管や心血管機能を支持できるように準備。 ●その他の薬剤
時には吸入麻酔薬で科学的な保定を行う必要がある。その他、小型ほ乳類やは虫類等にも用いる。麻酔ボックスなどを使う。
Vol.4
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●支持とモニタリング
処理やリスクに基づいて行う。
ポジショニング/パッド、静脈輸液、酸素マスク/吸入、挿管、緊急用薬剤 ●モニタリング ●症例に基づいたアプローチ ●症例1
Vol.5
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●症例2
Vol.5
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●症例3
Vol.5
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●症例4
Vol.5
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●まとめ
鎮静と科学的保定には多様な薬剤の組み合わせが可能である。
用いる薬剤に関してきちんとした知識を持つ。
支持とモニタリングが重要である。 ●質疑応答1
Vol.6
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●質疑応答2
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