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開催日: 2012年11月25日(日) |
循環器科セミナー 循環器のプライマリケア : 一次診療医が必要な循環器のトピックス
講師
演題
「循環器のプライマリケア : 一次診療医が必要な循環器のトピックス」
関連ハンドアウト(参考資料)
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オンデマンド
Vol.1
- 循環器科
- 循環器科
●第3度房室ブロック
犬は臨床症状がないといって連れて来られるが、運動不耐性が見られることがある。突然死がはじめての臨床症状として見られることがあるので注意。猫は犬程突然死は見られない。 ●拡張型心筋症
ドーベルマンは予後がよくない犬種として知られてる。臨床徴候が出る前から心室性期外収縮が見られる。突然死もよく見られる。 ●猫の肥大型心筋症
前日まで健康だったのに突然死が起こる。 ●先天性心疾患でも流出路狭窄性疾患は突然死が起こる。 ●先天性心疾患の臨床徴候
肺動脈狭窄症の重度であつても3割くらいしか臨床徴候を示さない。しかし治療の対象である。
動脈管開存症の4割しか臨床徴候を示さない。しかし治療の対象である。 ●症例(動脈管開存症) ●2歳以降にPDAの根治術を実施しても術後心不全でなくなることが多いので、発見時に早期に治療する。
Vol.2
- 循環器科
- 循環器科
●CVHDの慢性治療指針
麻布大学の治療ガイドライン ●DCMに早期治療は有効か?
ACE阻害剤を早期に投与することは有効である。無徴候でも早期に投与することで有効と認められる薬剤が発表されはじめている。
Vol.3
- 循環器科
- 循環器科
●猫の心筋症
点滴、麻酔(ケタミン、タイレタミン)・手術、長期作用型ステロイド、外傷、上部気道感染疾患、長距離の移動ストレスなどが症状発現のきっかけになる。 ●症例 ●各心疾患における圧 ●ステロイド
デポメドロールを投与すると細胞外液を13%増加させて用量負荷を生じる。皮膚科領域のステロイド使用でも発現する可能性があることに注意。
Vol.4
- 循環器科
- 循環器科
●貧血が循環器機能に及ぼす影響
軽度の心筋疾患があり貧血が起こると心不全を発現する。
心臓が大きい=心疾患ではなく、貧血の可能性も探る。
重度の貧血があるとすべての猫で左心房の拡大が認められる。これは高拍出症候群のため。 ●TPが非常に高いと過粘稠状態で心不全を発現する
Vol.5
- 循環器科
- 循環器科
●無徴候のHCMのスクリーニング ●HCMのナチュラル・ヒストリー
心雑音だけ見ると1/3は見られない。 ●臨床上健康な猫における心雑音
心雑音がみつかれば心疾患がみつかることが多いが、すべてが心疾患というわけではなく、貧血、高血圧、腎臓疾患、甲状腺機能亢進症などが見られる。 ●HCMのスクリーニングとして心雑音が有効か?
感受性は約3割、特異性は9割。診察音はスクリーニング検査としてあまりよくない。 ●HCMのスクリーニングとしてレントゲン検査は? ●VHS
初期の段階で検出するのはなかなか難しい。
正常値;猫7.5±0.3
正常値;犬9.7±0.5 98%の犬が10.5以上で心拡大 ●症例 ●身体検査上で不整脈があったら注意する。 ●NT-pro BNP
スクリーニングとしては非常にいい。 ●求心性左室肥大の鑑別疾患
Vol.6
- 循環器科
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●跛行から心臓病がみつかるか?●心疾患で生じる主な臨床徴候
心拍出量の低下によるもの、うっ血によるもの。●感染性心内膜炎
跛行という主訴で見つかることがある。通常であれば発熱や全身状態の悪化などがあるがない場合もある。●症例(感染性心内膜炎)●症例(MRの発咳)
左房の圧迫だけでなく気管支の影響による咳もあるので注意。●症例
低淡白血症による血液凝固亢進による血栓、キャバリアで呼吸速拍、呼吸困難などがあるとMRと決めつけがちだが注意。●TPR
肺水腫のある犬の場合、飼主が自宅でカウントした呼吸数がよい指標になる。●質疑応答
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