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VMN セミナー情報

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開催日: 2012年4月22日(日)

外科学セミナー

会 場: 福岡会場

講師

南 毅生先生
南動物病院グループ

演題

「一番知りたい手術のコツ」

オンデマンド

Vol.1
  • 一般外科/麻酔科

●椎間板ヘルニア
脊髄軟化症は24時間以内にディープペインが無くなる。その1割くらいが1週間以内に亡くなる。
皮筋反射が上行性に無くなるようであれば、2日ほど様子を見るかMRIで確認する。但し48時間ほどしないとMRIでも分からないことがある。
繊維軟骨塞栓症も軟化症と同じMRI画像になるので注意。ステロイドのエビデンスはまったくない。
椎間板ヘルニアの見切りは半年。但しリハビリのやり方次第では2割は歩けるようになる。
コーギーの椎間板ヘルニアの予後は悪いことが多いので要注意。ダックスとは違う。
ビーグルは頸椎のヘルニアを持っていることが多い。術後の痛みに関しては要注意(痛くないこともある)
術前のステロイド大量投与はまったく意味が無い。胃穿孔が起こることがあるので注意。エビデンスは無い。術後のステロイド投与は最大1週間程度で十分。
ダックスの飼育頭数が低下しているので今後は椎間板ヘルニアもなくなってくる可能性が高い。
リハビリはきちんとやればやるほど歩くまでの時間が短くなる。

Vol.2
  • 一般外科/麻酔科

●避妊手術
絹糸にアレルギーを起すことがある。卵巣部は問題ないが子宮体部分に肉芽を形成することがある。特にダックス。
避妊手術後に肉芽が見られたら、まずは手術はしないでステロイド投与。プレドニゾロン1mg/kgで2週間投与。8〜9割の可能性で小さくなるのでその後手術をする。2週間以上は投与しても小さくはならない。
避妊手術は吸収性の糸で結紮する。もしくはサージレックスなどを用いる。 ●糸について
より糸、あみ糸に感染がおこっている場合は抗生物質が効かない。モノフィラメントを必ず使う。 ●バイトリル
バイトリルは倍量まで使用できるのでやっかいな感染には倍量で使ってみる。 ●腹壁の縫合
単純縫合は必要ない。連続の一層縫合で十分。但し体に残る部分の糸は鉗子などで触らない。
腹膜をかけないでいい。なぜなら腹膜をかけると痛みがある。 ●腸管の端々吻合
連続でOK。但し180度づつやるのがポイント。大型犬の場合は粘膜が反転しないように助手に両方の糸を引っ張ってもらうといい。
腸管の大きさが違う場合は斜めにカットして合わせる。

Vol.3
  • 一般外科/麻酔科

●腸管吻合(ビデオ)
猫の腸管の腫瘤で一番多いのはリンパ腫。破裂してれば切除するが、それ以外はバイオプシーのみで抗癌剤投与。
犬の腸管リンパ腫の予後は2ヶ月ほどなので積極的に手術は行わない。
大網を吻合部や切開部に被せておくとよい。
漿膜ではなく粘膜下織にかける。糸を内側に出しても最近の糸はOK。最悪全層縫合でもOK。
血管縫合も腸管縫合もリークするのは縫い始めと縫い終わり。なので特にこまめに縫う。
線状異物の場合は真ん中からアプローチして糸を切る。もしくは3カ所などにわけて行う。
腸管吻合はどんな上手な術者でも15%ほどはリークするので大網をカバーする。

Vol.4
  • 一般外科/麻酔科

●膝蓋骨脱臼
滑車溝の処理の仕方。足を伸ばした時にパテラが滑車溝の中に残っていないといけない。
キルシュナーピンを使う方法の説明。
脛骨粗面の転移術の説明。
ほとんど両側性なのでいっぺんに手術して、リハビリを行う。リハビリが重要。 ●環軸亜脱臼

Vol.5
  • 一般外科/麻酔科

●会陰尿道切開/会陰尿道瘻
2歳迄で尿路閉塞する猫は石ではなく蛋白質などで栓塞する。しかし、pHコントロールで管理できる。
雄犬はキルシュナーピンで石を除去することもある。その後手術。ダメなら会陰部切開で排尿させる。
会陰尿道切開の止出血ポイントの解説

Vol.6
  • 一般外科/麻酔科

●会陰尿道瘻ビデオ解説

Vol.7
  • 一般外科/麻酔科

●会陰ヘルニア
できるだけ早期に手術したほうがいい。特に6時のポジションのヘルニアは手術が大変である。結腸固定する必要がある。
閉鎖筋を用いた手術後5年すると排便があっても再ヘルニアを起している。再手術時に閉鎖筋がなければ骨膜を利用する。
雄の場合は前立腺固定をする必要がある。

Vol.8
  • 一般外科/麻酔科

●胆嚢切除
ビリルビンが高値の場合は予後が悪いことが多い。炎症を起こしている胆嚢は切除したほうがいい。

Vol.9
  • 一般外科/麻酔科

●レーザー治療について
外傷などに対して特に猫は効果が早い。骨折にも有効。 ●中性水
オゾン水は効果がすぐになくなるが、中性水は殺菌効果と消臭効果が高いので有用。家庭での外耳炎の洗浄などに用いるといい。 ●避妊手術
猫も生後半年以内で卵巣子宮切除術を行なえば乳腺腫瘤の確立をほぼ0にできる。
犬は乳腺癌であればいっしょに避妊手術したほうが生存率がいい。猫は関係ない
猫は乳腺腫瘤があれば基本片側全摘。犬はそうではない。 ●リンパ腫
ダックスの腸管リンパ腫は死亡率が低い。本当にリンパ腫?

Vol.10
  • 一般外科/麻酔科

●てんかん発作
若い犬のファーストチョイスはフェノバールではなく臭化カリウムを用いたほうがいい。
臭化カリウムも血中濃度が測定できるが、投与後1ヶ月後に測定する。●口腔内粘膜フラップ●シールドについて

Vol.11
  • 一般外科/麻酔科

●門脈シャント
セロファン法 ●気管虚脱
ステント法

動画要約(全文)

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