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開催日: 2011年11月13日(日) |
外科学セミナー 外科手術の合併症 -ゾッとするここだけの話!?
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オンデマンド
Vol.01
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●外科手術
今回の合併症は出血以外。解剖の不十分な理解により起こることが多い。
●尿管の誤結紮
症例1:
セルトリ細胞腫であれば、内側腸骨リンパ節への転移が多い。
前方の腫瘤はCTで水腎症であることが判明。尿管が腫瘍に巻き込まれたのかと思われたが、試験開腹時の出血を止めるために行った尿管の誤結紮であった。
解剖の確認を怠った疑いがある。下腹部の手術を行う時には必ず尿管の確認を行う。
Vol.02
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
症例2:
水腎の摘出。尿管の閉塞部に糸が認められた。
2年前の避妊手術による誤結紮。
水腎症疑い。3年前の尿路結石摘出手術の時の誤結紮。
※出血した場合は慌てて鉗子などでつかまないで圧迫止血して確認を行うこと。 ●メスの下腹部の解剖卵巣子宮摘出でも適当にしていると尿管を巻き込んでしまうので注意。
Vol.03
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●去勢手術後の尿管閉塞
症例:
オスの解剖
精管による尿管の閉塞。2ヶ月前の去勢手術が原因だが、去勢時に強く引っ張ったためと考えられる。
縛って普通に戻るならいいが、戻らないようならきちんと確認する。
Vol.04
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●卵巣・子宮断端腫
症例1:
子宮断端腫の固着と拡張した尿管。尿管は結紮離断されていた。
この症例では子宮断端腫中の非吸収糸を除去した。この糸が刺激の原因。
2年前の避妊手術が原因。卵巣部分は問題なかった。糸や感染によるものか?
膀胱造影でクリアーに欠損像。このため臨床症状等からしても膀胱腫瘍とは考えられない。
試験的開腹により確認し、尿管等を確認し、子宮断端腫瘍を膀胱壁と共に摘出した。
3年前の子宮蓄膿症の手術が原因。
左右の瘻管の確認のため造影を行った。
CTにより確認した後、試験開腹すると腎臓が腹壁に癒着していた。その部分の肉芽腫が瘻管に繋がっていた。
卵巣部分の結紮糸が原因。
6年前の避妊手術が原因。
Vol.05
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●Gauseoma
症例:
健康診断で腹部腫瘤を指摘される。試験開腹にて腹壁に癒着した腫瘤を認めたので摘出。
超音波で規則正しい像を認めっていたのでガーゼを疑っていた。
避妊手術時のガーゼの取り残し。
Vol.06
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●喉頭麻痺
症例1:
甲状腺がんの手術時に傷つけざるを得なかった。
甲状腺がんは切除できたが、反回神経を傷つけてしまい。喉頭麻痺を起こしてしまった。(動画あり)
この症例は片側のみだったので大きな問題は免れたが、反回神経はきちんと認識して手術すること。
両側性の喉頭麻痺。この症例の手術自体は何を行ったのかよく分からない。
※気管、食道、甲状腺の手術時に反回神経に注意。特に甲状腺へはアプローチに注意。Vol.07
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●呼吸不全
症例:
脊髄造影検査にて、硬膜内髄外の欠損像が見られた。手術により腫瘤を切除した。
胸郭の麻痺(別の症例だが動画あり)。これは頸椎で異常がある場合におこる。
切除しているわけではないので、きとんと管理すればちゃんと呼吸が戻る。
大体2〜3日で回復することが多いのであきらめないでほしい。
Vol.08
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●空気塞栓
症例:
内側右葉の肝臓腫瘍。当時は超音波メスなどはなかった。
後大静脈から腫瘤を剥離して時に出血していたが、急激に徐脈になり心停止。
直接心マッサージしていたら後大静脈に泡が見えた。
中心静脈圧が下がっていた可能があり、出血するのではなく、空気を吸い込んでいた可能性が高い。
特に肝臓の手術は注意したほうがいい。
Vol.09
- 一般外科/麻酔科
- 一般外科/麻酔科
●腸管吻合/切開部の癒合不全
癒合不全の原因は断端の虚血、不適切な吻合手技(但し、実はめったに起こらない)
一番大事なのは断端の血流をきちんと確認すること。
●外科手術周辺
画像診断による左右の取り違い
気管の壊死(気管チューブのカフ圧に注意)
気管チューブの誤挿管
酸素と笑気の取り違い
保温による低温やけど(手術後10〜14日ほどで発症することが多い)
逆流性食道炎
●合併症を起さないために
非吸収性の人口材料は可能な限りさける
術前に解剖をよく理解しておく
ひとつひとつの確認作業を怠らない
決して慌てない
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