VMN セミナー情報
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開催日: 2011年9月25日(日) |
画像診断/外科学セミナー
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オンデマンド
Vol.01
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
●CTの構造
CTの画像は仮想映像であることに注意する必要がある。
固形がんは3mmを越えると抗癌剤で完治不可能。肺転移を見るには厳密には3mm以下のスライスが必要。
●CTのスキャン法
犬猫は無麻酔は難しいので少なくとも10分前後の全身麻酔が必要。
動物の場合で3Dが必要なのは血管系の診断。特に門脈シャントなどだが、その他はあまり必要性はない。
Vol.02
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
●CT検査の主な項目
水頭症、鼻の腫瘍、口腔の腫瘍、肺転移、気管虚脱のステントサイズ測定など
●水頭症の診断と治療
シャントチューブの挿入位置の確認、サイズ測定のためにCTを用いる。
●頭蓋内腫瘍
CTであれば三方向から観察できるので位置や大きさなどを見るのに非常に有用である。
脳腫瘍(髄膜腫)の初期であれば高エネルギーの放射線治療を用いれば1年半〜2年程度の延命効果があるものもあるの。
※猫の乳腺癌でリンパ節やリンパ管転移しているものは1年生存リが5%無いのに比べれば遥かに長生きする。
●CTパフュージョン
●肛門周囲腺腫
良性にもかかわらず腰骨下リンパ節に転移し、排便困難などをおこすことがある。
●甲状腺がん
手術をして取れない甲状腺がん対しても放射線治療を行うことにより2年〜2年半程度の同等の結果が得られることがわかっている。
●MLO
初期治療しないと予後がすごく悪い。
猫の繊維肉腫も同じで血液が流れていない腫瘍は放射線治療にも反応しにくいのでCTパフュージョンを見て判断する。
●肛門嚢の腺癌
かなりの確率で血液中のCa濃度が上がり、多飲多尿の主訴で来ることが多い。
かなりの頻度で腰骨下リンパ節に転移する。
Vol.03
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
●鼻腔内腫瘍
顔面などの変形、口腔などからの出血、鼻血、いびきが主訴となることが多い。特に鼻血といびき。
CTにより篩板(しばん)を越えて腫瘍が拡大していると予後が悪い。6ヶ月以上生きることは難しい。
鼻の腫瘍による顔面の変形は予後に関係ない。
鼻腔内腫瘍で神経症状を呈するものは篩板を越えていることが多く、予後が悪い。
●口腔内腫瘍
犬の場合、口腔内で予後が悪いのはメラノーマで、扁平上皮癌や線維肉腫は予後はそんなに悪くない。
猫の扁平上皮癌はかなり予後が悪い。
エプリスは切除できれば再発は基本的にないが、切除範囲を見るためにCTを撮るべきである。
●口腔内黒色腫
予後はサイズに大きく依存するので早期発見が重要。
特に奥にできて発見が遅れることが多い。
骨が融解していると非常に予後が悪い。
大きさにも夜が放射線治療が効果的。
●固形癌での肺転移
レントゲンで肺転移が認められれば予後は2ヶ月以内と考える。
Vol.04
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
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●扁平上皮癌
悪性の腫瘍だが初期発見で外科腫瘍すれば予後はよい。遠隔転移も少ない。
猫の扁平上皮癌は予後が悪いので早期に対応する必要がある。かなりの拡大手術で予後が期待できるかもしれない?
●線維肉腫
舌根部までいってなければ早期切除でかなりの予後が期待できる。
●肺野のCT検査
●胸腔内血管の確認
CTは3方向から確認することが重要である。
●肺の腫瘍
肺門部リンパ節に転移があるかないかで予後はまったく違う。
肺門部リンパ節に転移がなければ外科切除だけで1年半生存できる。
肺門部リンパ節に転移があれば手術をしても3ヶ月以上生きることはない。
肺の腫瘍ではCTを撮影して予後判断に役立てることが重要である。
●気管虚脱
ステントのサイズを測定するためにCTを測定する。
ステントを設置すれば2〜3年は良好な結果を得られる。
●肺実質ののみのCT画像
Vol.05
- 一般外科/麻酔科
- 画像診断
- 一般外科/麻酔科
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●CTによる仮想内視鏡所見
CTにより実際の内視鏡では入れないよう場所も観察することができる。
●椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアの85%はCTにより診断できるが、15%は分からないこともある。(MRIも同じ)
造影だと脊髄浮腫が激しいと造影剤が流れないで場所が特定できないが、CTやMRIだとそれがわかる。ただしCTだと浮腫の程度まではわからない。
椎間板物質を全部とらないと基本的には予後はよくない。
神経学的検査でステージングが悪いからといって予後が悪いとは限らない。早く手術することが大事。
手術後には必ずCTを撮影して、椎間板物質が除去できているか観察する。
深部痛覚のない最大15%程度は脊椎軟化症が起こっている可能性がある。その場合発症から1週間以内に死亡する可能性がある。
●頚椎ヘルニア
多い犬種はビーグルやペキニーズ、ダックスなど。
主訴は疼痛と歩行異常。
頸部のベントラルスロットはあまりいい手術法ではない。もしくは位置によってはできないことが多い。
背側椎弓切除を行うことが多い。ヘミラミを行う先生もいるが難しいし、場所によっては当然できない。胸椎も同じ。
Vol.06
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- 画像診断
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●門脈シャント
症例によって大きく違うのでCTにより確認することが有用である。
以前はアミロイドコンストリクターを使っていたが、現在は使われていない。現在はセロファンを用いる。
シャント血管を手術する場合重要なのは年齢。1歳以下でなればいいが、1歳を越えているとシャント血管をすぐ閉めるとてんかん発作を起こして死んでしまうことがある。猫は失明することがある。
臭化カリウムを2〜4週間投与して、治療域に入ってから手術を行う。必ず1歳を越えているのであれば前処置が必要。
肝臓のバイオプシーも同時に行う必要がある。 ●脾臓の腫瘤
一番嫌なのは血管肉腫で、特に腹腔内転移をしていれば2ヶ月以上生きることはない。ただし、切除しなければ破裂して死亡する可能性がある。 ●副腎の腫瘍
副腎の腫瘍で一番怖いのは髄質の腫瘍で血管に入り込んでいるもの。 ●単純胸部レントゲン所見
肺転移病変はCTで確認する。 ●額骨折
両側の額骨折は手術適応ではない。マズルをあてて1〜2ヶ月舌だけで食事させればよい。
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