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開催日: 2011年7月3日(日)

外科学セミナー いまさら聞けない外科シリーズ第2弾」
<マイクロサージェリーまで行っちゃいますよ>

会 場: TKP横浜駅西口 ビジネスセンター アクセス

講師

遠藤 薫先生
遠藤犬猫病院

演題

「いまさら聞けない外科シリーズ第2弾」
<マイクロサージェリーまで行っちゃいますよ>

関連ハンドアウト(参考資料)

  • 「いまさら聞けない外科シリーズ第2弾」<マイクロサージェリーまで行っちゃいますよ>(ご講演資料)

オンデマンド

Vol.01
  • 一般外科/麻酔科

電気メスで対極板を生理食塩水で濡らしてない人がいるので注意。 ●超音波メスの解説
小動物では出力設定は1〜2。3だと使いづらい。
ブラント、シアー、フラット モードの解説。
KATANA型ブレードもぜひ準備しておいてほしい。
エクステンションロッドの長さは14cmと24cmがあるが、通常は14cmで十分で24は長すぎる。
グリップのシーザー型とピストル型は個人の好み。使いやすい方で良い。
トランスデューサーは1本では不便なので、2〜3本ないと連続した手術時に使いかってが悪い。
止血で使う場合は出力モードは1で使用する。
直径で言うと4mmほどの血管でも止められる。

Vol.02
  • 一般外科/麻酔科

●超音波メス使用症例
腫瘍切除
去勢
避妊
乳腺腫瘍(最も超音波メスが効果的な手術だと思う)※動画あり ●サージレックスの解説
シールしながら切離できる。 ●超音波メス追加情報
超音波メスは骨まで切れるので注意する。
肛門周囲腺腫瘍はほとんど無血でできる。

Vol.03
  • 一般外科/麻酔科

●レントゲン
デジタルレントゲン装置の種類にはDR、CR、LCDRがある。
LCDRはより生フィルムに近い柔らかいマイルドな画像で出てくるので非常に優れている。
デジタルレントゲンの利点と欠点
アナログ時に比べてオーバー気味に撮るとよい。オーバーであれば修正できる。1.5〜2割増しがいいのではないか?
デジタルではモワレに注意。デジタルではグリッドを入れない。
デジタルでは半裁撮影は散乱線の観点からも用いないこと。1撮影1回が基本。

Vol.04
  • 一般外科/麻酔科

●整形外科の基本
骨折の手術は見た目優先か?機能優先か?というと機能優先である。
見た目優先はレントゲン写真ではカッコいいが、手術時間が長くなり軟部組織を痛める可能性が高いくなる。
骨は軟部組織よりももろいと思うこと。特に骨膜は残すということが重要。
骨盤骨折は泌尿器の損傷にも注意。また、骨折部位だけでなく胸部、腹部など全身のレントゲン撮影を行い確認することを忘れないこと。
整形外科手術のポイントは手術だけでなく、術後管理、リハビリが重要。またインフォームドコンセントで合併症、予後、費用に関してもきちんと説明すこと。
費用は再手術の費用に関してもきちんと説明しておくこと。 ●骨折治療の原則
滅菌が重要
ドレープは大きなものを用いる。ガウンが触るところはすべてドレープで隠す。
ドレープの裏表を間違えないこと。
骸骨膜の温存と骨髄の連続性が重要である。
骨折の治癒で一番需要なのは骸骨膜である。
プレートがあるところは血行がないことに注意。
創外固定や髄内固定であれば化骨は全周においてできるので生物学的によい。
術者や病院のスタッフなどによっても予後が変わるので注意。
動物や飼主の環境によっても予後は変わるので注意。 ●ドリルやタップ
基本は使い捨てである。ドリルは特に切れないと弊害が多い。
少なくとも2〜3回使用したら交換する。タップも同じである。
セルフタッピングはいいが、1度失敗するともう終わり。抜いたら使えない。

Vol.05
  • 一般外科/麻酔科

●インターロッキングネイル
髄内固定の究極バージョンがインターロッキングネイル。
非観血的手術もできる。人間ではほとんど透視下で行う。
歴史、長所、短所の解説。
上下2本で止めると思われがちだが上下1本でほとんど事足りる。
適応は腸骨の骨折。すべての骨折パターンに対応できる。
インターロッキングネイルではジグが重要。
ネイルの選択は体重5kgまでは4mm、10kgまでは5mm,15kgまでは6mm

Vol.06
  • 一般外科/麻酔科

●インターロッキングネイルの症例
ワイヤーを絶対にかけてはいけない。
合併症はスクリューの破損、ネイルの破損。
摘出はネイルが抜けにくくなることもある。 ●インターロッキングネイルの結論
上腕骨、脛骨、大腿骨においてはインターロッキングネイルは優れた髄内固定法である。
インターロッキングネイルは非開創、開創手術のいずれにおいても応用可能である。
非開創手術においてはレントゲン透視が有用(なくても可能)。
非開創手術は手術時間を短縮でき、出血量も著しく少なく、低手術侵襲である。

Vol.07
  • 一般外科/麻酔科

●撓尺骨骨折のSplinting
イサロパン、小型犬の撓尺骨骨折は10番、12番のアルミスプリントを準備。シルキーテックスなどを準備
ラジオペンチ、ニッパー、ヤスリなどの工具も準備。
まず手術後よく乾かしてから、イサロパンを指の間などに塗布して皮膚を保護、その後、ストッキネットをかぶせ、シルキーテックスなどを下から上に巻く(上から下だと抜けるので注意)、その後キャストパットなどで巻く(これも下から上)。肘は数回は出すのがポイント。
その後アルミスプリントの型取りする。(ポイントはビデオ参照)、その後シルキーテックスを巻くが同じ向きだけでなく交互に巻く。その後コウバンで巻く。
Splintingの基本は骨折端を前後2ヶ所以上の関節を固定化するこことが必要。
ピンニングの場合、最初の1週間は指先を使わせない。1週間後に指先のパットが使える位置でカット、さらに次の1週間目に指全体のパットが使える位置でカット。
早い場合3週間で治癒するが、6週間以上しても骨折が治癒しないなら再手術や他の方法を考える必要がある。

Vol.08
  • 一般外科/麻酔科

●膝蓋骨脱臼整復術
変法の紹介
2-0のPDSを用いるがリバース・サージャン・ノットで結ぶことをわすれないこと。
4〜5箇所縫う
再発率は0.5%くらい。 ●質疑応答

動画要約(全文)

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