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開催日: 2011年7月3日(日)

歯科学セミナー 顎顔面部に生じた臨床症状に対する仮診断からFirst aidまで

会 場: TKP横浜駅西口 ビジネスセンター アクセス

講師

奥田 綾子先生
アメリカ獣医学会認定歯科専門医

演題

「顎顔面部に生じた臨床症状に対する仮診断からFirst aidまで」

関連ハンドアウト(参考資料)

  • 「顎顔面部に生じた臨床症状に対する仮診断からFirst aidまで」(ご講演資料)

オンデマンド

Vol.1
  • その他

●口臭
口臭には大きく3つある。どぶ臭い匂いは口腔内細菌による硫化物であることが多い。歯石は案外臭わない。
歯周病は歯石が原因ではない。プラーク上の細菌が原因である。歯石がついてるから歯周病ですよというのは間違い!
水でプラークを取るだけでも口臭は大きく変わる。
口臭でもう一つ問題になるのは腐敗臭。口腔内腫瘍の可能性がある。(口腔内メラノーマはスピードが早い)
歯周病でも原因により匂いが違うので頭に入れておくとよい。

Vol.2
  • その他

●歯槽膿漏
ひどくなると腐敗臭に硫化物の匂いが加わるような感じ。 ●歯髄壊死
かなり腐敗臭と歯周炎がする。歯髄壊死だけなら歯を残せるが、歯周炎が合併してたら歯は残せない。 ●歯髄息肉 ●う蝕病巣
真性の齲歯はあまり多くない。猫の齲歯と書いてあるのは腐病巣のことが多い。
必ず後臼歯にできる。前臼歯にできることはまずない。エナメル質形成不全を間違えている。
病理的な診断以外は齲歯の確定診断は難しい。
人間の虫歯原性細菌は犬ではまず出たことがない。
なぜ犬に齲歯が見られないのか?=細菌の種類が違うのと口腔内環境の違いか?

Vol.3
  • その他

●上部気道炎症状
鼻血、くしゃみ、鼻づまり-開口呼吸、いびきや鼻からの喘鳴
飼主はくしゃみに気づいていなかったり、咳とくしゃみの区別ができない人がいる。 ●解剖学 ●口腔鼻腔瘻
歯と歯が混むということは歯と歯の間に骨がないということで、短頭種の慢性鼻炎などは第4前臼歯などに原因があることが多い。
猫も犬歯よりも第4前臼歯が多い。結膜炎が長引いている場合は犬歯周辺の可能性が高い。
古いデーターだが、歯周病があると心筋と糸球体腎炎との相関が見られる。 ●口腔鼻腔瘻の整復

Vol.4
  • その他

●膿性鼻汁としくみ ●先天性口蓋裂の閉塞
症状はよくくしゃみをする。軟口蓋裂だけに目を囚われている人が多い。口蓋の正中にラインがあるなら口蓋裂を疑う。
治療はランゲン・ベック法を用いる。
前先天性障害の65%〜70%が口唇裂・口蓋裂を伴うので即手術をするのではなく、心臓の疾患などがないかを調べる。
2半〜3ヶ月齢で4ヶ月齢になるまでに手術。額顔面が大きくなるのは5ヶ月齢くらいからなので、その前がよいのではないか?

Vol.5
  • その他

●出血
口腔からか鼻腔からかわかならいことがある。特にうさぎ。 ●外傷性口蓋裂
口腔と鼻腔はどんなことをしても遮断しとかなければならない。 ●口蓋粘膜潰瘍出血〜欠損 ●口腔粘膜潰瘍における持続性出血〜欠損
口蓋の粘膜の外科はけっこう難しい。特に猫。 ●口腔内からの出血
口からの出血は原因は歯か骨折であることが多い。

Vol.6
  • その他

●重度歯周病を伴う骨折、病的骨折
小型犬は歯周病による骨折が起こるので注意。 ●流涎
流涎があれば痛み、もしくは舌の異常が考えられる。

動画要約(全文)

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