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VMN セミナー情報

  • 知って得するセミナー
  • 科目
開催日: 2010年12月26日(日)

犬の理学リハビリテーション

会 場: TKP横浜駅西口 ビジネスセンター アクセス

講師

佐野 忠士先生
日本大学生物資源科学部 獣医学科 総合臨床獣医学研究室

演題

「知って得する 神経疾患に対するリハビリテーション」

オンデマンド

Vol.1 イントロダクション:セミナーの目的-犬のリハビリテーションの基本について学ぶ
  • リハビリテーション科

●リハビリテーションをはじめる前に:疾病の概要を理解する
※疾病によってはリハビリを行っても治らないものもあることを飼主者に知らせておく必要がる。
※病状に合わせたリハビリプログラムが必要である。

Vol.2 リハビリテーションをはじめる前に:各論1
  • リハビリテーション科

●患者状態を客観的に評価するために神経学的検査を行う必要がある。 ●まずは、異常を検出する。
※リハビリが必要ないという答えはないし、鎮痛剤の必要ないという答えもない。
神経系の異常なのか、他の疾患(例:整形外科疾患など)なのかを見極める。
神経学的検査の流れ:問診-観察-触診-反射(姿勢反射・脊髄反射)-脳神経-知覚
※知覚の検査は一番最後に行うことが重要である。

Vol.3 リハビリテーションをはじめる前に:各論2
  • リハビリテーション科

●神経学的検査で調べること:
・視診
・姿勢反応:意識にのぼった行動
・問診:痛みの有無が重要
・脊髄反射:意識にはのぼらない(UMN、LMNの鑑別が重要)
※正常な動物は上位から過剰な脊髄反射が生じないように抑制されている。
※脊髄反射の障害から読む病変の局在化が重要。

Vol.4 リハビリテーションをはじめる前に:各論3
  • リハビリテーション科

●深部痛覚の有無:
深部痛覚が消失していれば非常に重度の脊髄疾患がある。
深部痛覚と引き込み反射を混同しないようにすることが注意。 ●脳神経機能検査
他の神経学的検査と合わせて診断することが重要。
頭蓋内か頭蓋外に病変があるのかを把握できる。ただし、確実にではない。
頭蓋内疾患を疑う場合には確定診断にはCT・MRIが必要。
※片側性に連続する脳神経障害を疑う結果がでた場合は脳幹病変が疑われ、非常に注意が必要。
※脳神経機能検査以外の神経学的検査は正常で、両側性の神経障害が生じている場合は、末梢性の病変が疑われる。 ●用語の理解
運動失調とは?
麻痺と不全麻痺の違いは?

Vol.5 リハビリテーションをはじめる前に:各論4
  • リハビリテーション科

●神経学的検査により原因が神経になるとなったら、中枢性、末梢性の鑑別を行う。 ●その後特殊検査を行い、疾病へのアプローチ(リハビリテーション)を行う。 ●まとめ
※末梢神経の障害にリハビリは非常に有用である。
※中枢神経(脊髄や脳)の障害にはリハビリは有用? よく分からない部分は多いが無駄ではない。
※今後神経再生医療とリハビリの連携が大事な時代になる。

Vol.6
  • リハビリテーション科

●参考:人の場合の神経疾患のリハビリテーション

Vol.7 神経疾患へのリハビリテーションの実施
  • リハビリテーション科

●全ての病態をリハビリで治療できるわけではない。 ●誤った手法では治らないし、害になる。正しい手法を理解することが必要。 ●時間・人手などの手間が必要である。 ●障害を受けてから治療する迄の時間の倍以上の時間がかかることを認識すること。 ●神経障害のリハビリの最終目標(治る状態を予測)を設定する必要がある。最初から完全な機能回復を目標にしない。 ●リハビリ中に再評価、目標の再設定を繰り返すこと。

Vol.8 ステップ別にリハビリテーションを理解する。
  • リハビリテーション科

●3つのステップにわけるといいのでは? ●第1ステップ:初期の初期(動けない段階)
いつからはじめる?=できるだけ早くはじめる
医療サイドの問題が大きい。主治医とリハビリをやる人が違う場合はよくコミュニケーションをとる。
手術侵襲などにより初期症状より悪化した状態からスタート(0からではなくて?からスタート)
ストレッチ、関節可動域運動、足の曲げのばし、口の開け閉めなどを行う。 ●第2ステップ:回復期(動けるようになった段階)
いわゆるリハビリ:障害を受けている部位を集中的に行い。自立的な運動が行えるようにする。
UWTNなど ●第3ステップ:維持期
数ヶ月?数年?障害で考える。
どこまでやるのか?の検討
高度な運動が必要になる。
神経学的検査を行い、結果のフィードバックと実施を繰り返すことが重要である。 ●神経障害のリハビリの最終目標(治る状態を予測)を設定する必要がある。最初から完全な機能回復を目標にしない。

Vol.9
  • リハビリテーション科

●椎間板ヘルニアのリハビリ例(参考)
・疼痛緩和、感覚の強化、筋力の強化が重要な3本柱
・クリティカル・パスの利用
・神経疾患の場合は最低でも半年間の時間はかかると思う方がいい。 ●まとめ
リハビリの必要性と実施
※急性進行性の脊椎軟化症であれば48時間以内に亡くなることが多い。
※コーギーの変性性脊髄症であれば2年くらいで立てなくなり、数ヶ月で亡くなる。

Vol.10 質疑応答
  • リハビリテーション科

動画要約(全文)

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