FAST(迅速超音波検査法)オンラインプログラム

当社の獣医師インタビュー


AFAST®を行うことは先生の診療スタイルを、
間違いなく変えると思います
今回は、当社でFAST日本語版を制作したいと立案・企画し、制作まで全てに関わり、 また一次病院の院長であり臨床獣医師として、日々の臨床で実際にFASTを毎日実施している、 当社の福山獣医師にAFAST®の潜在能力について、インタビューを行いました。 AFAST®が実際にどのように臨床現場で役に立つのか、具体的な例もご紹介。是非ご一読ください!
*FAST(Focused Assessment with Sonography for Trauma)=迅速超音波診断検査法
福山 達也先生
壱岐動物病院

株式会社ペット・ベット取締役

※ TFAST® 公開時の記事となります。

FAST®を知ったきっかけを教えてください。

2018年に、LLLセミナーさんから出版されていた「小動物獣医師のための迅速超音波検査法」という本を購入したのがきっかけです。それまで多くの先生と同じように、正直、超音波診断は苦手だなと思っていました。もちろん、2010年代に超音波診断装置は大きく進化していましたので、より活用したいという気はありましたが、うまく使えず、投資としての費用対効果は悪く、宝の持ち腐れ状態だったことも否めませんでした。
もちろん、それまで多くの本を読んだり、セミナーを受講しましたが、結果は、どれも同じといった感じでした。ただ、この本を読んだときに、「これは違うかも?」と思ったのを覚えています。

Global FAST®︎を日本語化したいと思った理由はなんですか。

まず、最初に感じたのは、前述の「これは違うかも?もしかしたら、すごいかも?」ということです。それまで医療ドラマなどで「FAST」自体は知っていましたが、「FASTって、救急でしょう」くらいにしか思っていませんでしたし、獣医療には関係ないくらいにしか思っていませんでした。しかし、本や文献を読み進むに従い、「すごい、これは日々の診療に使えるかも!」「これならできるかも」という思いが日に日に湧いてきました。
ただ、活字を読んだり、写真を見ているだけではいまいち理解できない部分があり、何かいい方法はないかなと探っている時に“FASTVet®”のページに辿り着きました。丁度、アナフィラキシー時の胆嚢ハローサインのウェビナーが公開された時期で、ますますAFAST®の凄さに感動したのを覚えています。
それで、ペット・ベット社では犬のリハビリプログラムであるCCRPの日本語化もしておりましたので、FASTプログラムを日本に持って来れるのはうちしかないと思い、社内でプロジェクトチームを立ち上げ、Lisciandro先生にコンタクトし、日本語化の権利を得ました。


普段の診察でAFAST®をどのくらい活用されていますか。

AFAST®検査をすべきと考え、オーナーの同意が得られた場合は全ての症例に行っています。また、近日公開予定のTFAST®や、これから作成予定のVet-Blue®も必要であれば行っています。これらも制作側の特権で、いち早く学ばせてもらっていますが、素晴らしいと感じています。
何より、FASTプログラムが素晴らしいと思うのは、絶えず一定の手順で行うことにより、各種のバイアスやエラーを排除しているところが他の超音波検査と違うところです。プログラムの中でも説明されていますが、重要なのは理論に基づき、知識と技術がきちんと臨床的統合されることです。1日も早く全てを統合したGlobal FAST®を日本の獣医療現場でも広く活用して欲しいと思っています。超音波診断装置をお持ちの全ての先生方に、是非受講して頂きたいプログラムです。


診察時にAFAST®を実施して良かったと思う、具体的な症例を教えてください。

先日も「時々、体の左側のどこかを痛がっているような気がする」という主訴で来院されたワンちゃんなんですが、身体検査や触診などでは異常もなく、念のためAFAST®をしたところ、肝臓に腫瘤を認めたという症例がありました。 二次病院でCT検査などをしてもらい、オーナーの都合で数週間後に切除手術を受けたんですが、胆管嚢胞でした。この症例は、手術までの数週間で嚢胞部分が急激に大きくなりましたので、AFAST®を行わなければ気づかないまま帰していたでしょうし、下手をすると嚢胞が破裂していたかもしれません。オーナーには非常に感謝して頂き、獣医師冥利に尽きる一例でした。 ちなみに、初診時の血液検査や腹部レントゲンでは異常は認められていません。FASTを行うようになりこのようなケースにはたびたび出会います。 また、獣医師人生で一例だけ、だいぶ前になりますが、仰臥でレントゲン撮影中に心肺停止で亡くしてしまった猫がいます。FASTプログラムでは「死は、レントゲン室で起こる」という教訓があり、それを知って、仰臥撮影の前には、まずFASTを行ってからレントゲン撮影を心がけるようになりました。あの時FASTを知っていれば亡くさずに済んだのかもしれません。


一次診療において、AFAST®は今後どのような展望が期待されますか。

AFAST®だけでなく、今後公開するTFAST®(胸部)、Vet-Blue®(肺野)を含めたGlobal FAST ®を行うことは、先生の診療スタイルを間違いなく変えると思います。 事実、私は何十年とやってきた自分の診療スタイルが変わりました。特に一次病院ですと、さまざまな制約からできることが限られています。以前なら、血液検査やレントゲン検査を選び、結果、異常なしで、見逃していただろうなという機会に出くわすことが度々あります。 例えば、左心不全や右心不全を見分けるのに心臓だけに注目して見ていませんか?仮に心臓が見れなくてもGlobalFAST®を行うことで、自信を持ってオーナーに説明できるようになれるのです。これも目から鱗でした。 また、スタッフの健康を考え、できるだけ保定の必要なレントゲン検査を控えたいと思っています。そのためにも可能な部分はFASTに置き換えていますし、健康診断もレントゲンに変えてFASTで行うコースを作成し、お勧めしています。 Lisciandro先生自身が、「超音波検査スキルを習得することを一度は諦めた」と言われています。そういう先生が開発されたからこそと感じる部分が多くあるプログラムです。特に超音波が苦手だと思っている一次病院の先生こそ、このプログラムを受けてほしいと思います。 ちなみに、病院経営の面からお知らせしますと、アメリカでのGlobal FAST®の料金は65ドルから115ドル程度です。受講料はすぐに回収できます。なぜならきちんと習得すれば、ほぼ毎日、多くの診察症例に実施するからです。


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